2013年11月07日

かわいいスカート

今から10数年前、私は洋服屋の二階の事務所兼倉庫に住んでいました。よくちょっとした服を買いにいっていたのですが住んでいる家が立ち退きになってしまい引越しをしなくてはならなくなりました。そんな話を店長の女性にしていましたら、なら上に住む?12畳で、電気もガスもないけど綺麗に片付けたら住めるわよ?と言われたので見せてもらいました。すると畳は全然綺麗ですし窓がたくさんあって商店街のど真ん中、向かいは西友(笑)隣は居酒屋、斜めには銭湯。楽器をひいてもなんの問題もなさそうです。問題はガスと電気。ガスはカセットコンロを用意してフライパンさえあれば私は料理は問題ありません。電気はお願いして通してもらいました。家賃は?そんなのもらうつもりはない。でも最低限払ったほうがお互い良いとおもいましたのでお店と二階の電気代を私が払うと言うこと。あとお店の開け閉めとお店が面倒みている野良猫に餌をあげること、店長が仕入れから戻る迄接客することを話し合って住むことになりました。

もちろんお店の服を着なければならないので、ギャルっぽい服も。。(笑)30半ばでちょっと私的にはきつかったけれどこのときだけは自分が童顔でよかったとおもいました^^;


このお店に毎日いらしてまとめて何着も買われてゆく女性がいらっしゃいました。お高い服はほとんどなかったのでまとめても20000円くらいでしたが、毎日となると。。

とても身体の細い方でほほもこけていましたから目がとても大きく見えました。そしてキラキラしていました。いつもやさしい笑顔で来店されます。

こんにちは。
今日もかわいいお洋服あるかしら?

この女性は
かわいらしいデザインがお好きでした。だから私はフリルなんて似合わないのにその方のためにそのフリルのワンピースを着て接客します。

あ、それとてもかわいいわね
欲しいわ。。

こんな感じの話し方

ときどきわたしもその方の好きそうな洋服をお金を預かり渋谷まで探しに歩いたこともありました。

ふと、どうしてこの方はこんなに毎日洋服を欲しがるんだろう?着てないものが沢山あるでしょうに。。
私はそう思うようになりました。

ある日店長にききました。

からだが悪いのです。余命。。
そんな話をご家族からきいたそうです。かわいい洋服がお好きでそれを毎日嬉しそうに見せてくれるのだと。
そしてあのお店の方たちがいつも珈琲を出してくれたり猫が寝転がってたり隣の美容院のおにいさんが立ち話しに来たり、にぎやかで楽しいのよって。

だからいつも目がキラキラしていたのだなって。

ある日そのお客様が私にシャネルのバックを下さいました。使わなくなったのであなたにあげるわ、いつもありがとうとおっしゃって。

それから指輪もいただきました。でもあまりにも指が細いので私にはサイズがあいませんでした。

数カ月後そのお客様はなくなりました。

もう少しで春でした。
かわいいスカートがたくさんでてくるのはこれからなのにっておもいました。

わたしはシャネルのバックを近所のリサイクルショップに持って行きました。1000円でした。そのお金で猫缶を買って野良猫にあげました。

いただいた指輪は数年後松本隆さんの娘さんにあげました。娘、美緒さんの指がとても細く綺麗だったので。

命をわすれて色褪せてゆくことがないように
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posted by ノラオンナ at 14:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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